【完全版】サンドラッグを徹底調査。年収/口コミ/就活・転職情報
こんにちは。元人事担当者のれぱのんです。ドラッグストア業界第4位の売上高を誇るサンドラッググループ。1店舗2ライン制をキーワードに店舗運営を行っています。薬剤師の働き方としては調剤とOTCの2コースから選ぶことが可能です。(自由に異動できるかは別問題)
企業の基本情報だけではなく、独自に入手した口コミや福利厚生など就活・転職者が知りたい情報を載せています!なお、元人事担当者の個人的意見が多分に含まれているため、気になることは人事担当者や転職エージェント、OB/OGに直接質問することをオススメします。
では、さっそく見ていきましょう!
目次
サンドラッグの基本情報
『一隅を照らす』という経営理念を掲げているサンドラッグ。『一歩先を考え、半歩先に行動する』という経営手段はちょっといいなと思ったり。
サンドラッグの概要
【基礎情報】 株式会社サンドラッグ 東京都府中市若松町1丁目38番地の1 |
【2020年3月最新情報】 店舗数→ 660店舗(直営) 売上高→6,177億円 経常利益→371億円(営業利益率:6.02%) 従業員→7,136人 |
サンドラッグの体制
サンドラッグでは「ドラッグストア事業」と「ディスカウント事業」に分かれています。サンドラッグファーマシーズは2020年4月に吸収合併されました。マイナビやリクナビでサンドラッグファーマシーズについて記載されていますが、気にしなくてOKです。
サンドラッグの年収事情
サンドラッグ、星光堂薬局、サンドラッグプラスの配属先によって給与が異なりますので要確認。今回はサンドラッグを中心に記載します。薬剤師手当は5月から支給開始ですので初任給1ヶ月目は低いと思います。
サンドラッグは調剤コースとOTCコースにわかれています。
調剤コース:薬剤師手当10万円
OTCコース:薬剤師手当12万円
調剤コース+OTCコース終了で薬剤師手当12万円となっております。調剤コースの希望が多いことが手当の付き方からも見て取れますね。
自宅勤務で地域手当もつかない人の年収
このパターンが最も多いのではないでしょうか?地域手当がつくかどうかは人事担当者に確認しておきましょう。賞与の詳しい実績は公表されていないため、サンドラッグでの勤務を希望される場合は確認しておきましょう。
【毎月の給与】
調剤コース
316,600×12=3,799,200円(380万円)+賞与
OTCコース
336,600×12=4,039,200円(404万円)+賞与
賞与を同業者の最低レベル(年2ヶ月)と仮定して計算した場合、調剤コースの年収が423万円、OTCコースの年収が447万円となります。エリア職として勤務した場合で考えると新卒の中では悪くないですね。
サンドラッグの年収に関する口コミ
れぱのんが独自に調査した結果をシェアします。
【年収/給与に関する口コミ】 ・調剤コースでも年収はそこそこあるので、ふつうに調剤薬局に勤めるよりはいいと思う。 ・新卒でも400万円ほどあり、それなりにはもらえてる。 。店長になると500万円ぐらいはもらえる(一般職) |
【元人事から一言】
薬剤師/一般職含めて口コミの調査を行いましたが、「給与が安すぎて無理!」みたいな書き込みは少なかったですね。一般職でも店長として500万円を稼げているということは薬剤師もそれなりに貰えていると考えるのが妥当です。2020年6月の有価証券報告書では社員の平均年収が535万円と発表されています。
サンドラッグの福利厚生
休暇制度
年間休日は116日あるためドラッグストア業界の中では多い方。連続休暇制度も設けられているため「連休が全くない」ということはなさそうです。
【元人事から一言】
有給の取得日数についても公開されていますが、大手調剤薬局の平均程度には取れています。ドラッグストア業界の中では悪くない数字です。
有給制度は初年度10日、上限20日は法律通り。
プラチナくるみん、えるぼし(最高位)を取得しているだけあって、子育てサポートも充実していますね。
育児休業は最大3歳まで(通常2歳)
育児時短勤務は小学6年生修了まで(通常3歳)
サンドラッグの休暇に関する口コミ
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【休暇に関する口コミ】 ・繁忙日はほぼ休めない。連休が欲しい場合はマネージャーと要相談になる。 ・シフトは店舗のみんなと譲り合いなどで決められるので希望休は通りやすい。 ・長期休暇はとりにくい。 ・産前産後休暇は非常に取りやすい環境だと思います。 |
【元人事から一言】
ドラッグストア業界の中では年間休日が多く、有給の取得実績もそこそこあるためワークライフバランスは比較的良いドラッグストアと言うことができます。サンドラッグから他社へ転職すると「キツイ」と感じることが多いかもしれないですね。
その他の福利厚生
大手と言うことで基本的な福利厚生は用意されています。保養所は静岡県(南箱根)、長野県(蓼科山荘)に加え富士山のある山梨県(山中湖)にあるため良さそうですね。特徴的な福利厚生に赤線を引いてみました。
【元人事から一言】
毎回言ってますが、福利厚生は「自分が実際に使うか」「実際に利用されているか」という視点で判断しましょう。ボランティアに興味がなければ「ボランティア休暇制度」は全く意味がありませんし、国際協力などに興味があれば「長期/短期」どちらのボランティアを意味しているのか事前に確認する必要があります。
社員懇親会は全国地域ごとのグループで年2回開催されます。
社員表彰は「優秀接客者賞」と「優秀販売員賞」の2つが用意されており、いずれも年1回開催されます。
サンドラッグの教育制度
サンドラッグでは調剤→調剤、調剤⇔OTC、OTC→OTCの中からキャリアを選ぶことが可能。
サンドラッグの口コミ調査をして感じたのは「教育機会の充実」です。どの会社も「教育制度に力を入れています」とアピールします。その中でもサンドラッグは他社より信憑性が高い。休日に勉強会が開催されるなど、休みの日でもある程度は拘束されます。しかし、ドラッグストア薬剤師として成長する環境が整っているとも言えます。
6月頃に投薬前試験、12月頃に監査前試験が予定されています。調剤薬局を含めて、監査開始まで余裕をもったスケジュールとなっています。
サンドラッグの教育制度に関する口コミ
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【教育制度に関する口コミ】 ・研修制度が充実しているので多くのことを学べる ・研修制度については休日研修としてだったので自分の時間が減ってしまう可能性がある。 ・同期や違う店舗の先輩と交流する機会にもなっている ・学ぶ環境としては本当に恵まれているように感じる |
【元人事から一言】
「ドラッグストア業界の中ではサンドラッグの研修制度がとても充実している」と言っても過言はありません。ただ、その研修内容に満足するかは個人の問題。「ドラッグストアで学べる環境」を希望して入社するのであれば事前に「研修資料」も見ておきましょう。
月1回、休日に研修が開催されるため必然的に休日は減ります。そのあたりも考慮しておきましょう。一般職でも研修があり(登録販売員など)休める雰囲気ではないという口コミも多数ありました。
サンドラッグの将来性
売上高の表を見る限りは順調に成長している。(ように見えますね)2014年を除けば毎年右肩上がり。ドラッグストア事業の内訳は下記の通り。医薬品の構成比はウエルシアやツルハ、コスモス薬品より低いです。
サンドラッグと他社比較
サンドラッグ(橙色)も順調に成長していますが、ウエルシア、ツルハ、コスモス薬品の勢いに負けて抜かれたことがこの表から読み取れます。2~3年後にはスギHD(紺色)にも抜かされて6位ぐらいまで落ちている可能性もありそうですね。
サンドラッグのこれから
2023年に1兆円企業というかなり大きな目標を立てています。このペースでいくと不可能では?と感じるのですが、M&Aの予定でもあるのでしょうか…?直近1年で63店舗の出店計画をしていたにもかかわらず53店舗しか出店できておらず、32店舗の退店があったため1年間での純増は21店舗となっています。
2023年の計画では2,500億円規模のM&Aを予定しているんですかね…?これって日本調剤を合併する規模なんだけど…。もし実現したら一気に上位へ返り咲きますね。(全く信じてない。)
サンドラッグのまとめ
サンドラッグの口コミ1,300件から感じたことは「給与、休日、研修の満足度が比較的高い」ということです。もちろん満足していない人は存在しますが他社と比較して良い印象。
懸念点としては成長率。すぐに潰れたりM&Aされるということはないでしょうが、入れ替わりの激しいドラッグストア業界で生き残っていけるのか?ということに若干の疑問を感じています。(あまり気にする学生はいないでしょうけど…)
入社を検討する場合は、手当や賞与などの詳細について確認しておけばいいと思います。追加情報などがあればDMお待ちしています。就活/転職活動頑張ってください。