【薬剤師業界研究】麻薬取締官はエリート中のエリート!21卒のエントリーもはじまったよ!

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麻薬取締官をご存じだろうか?全国に300名程しか存在しない限られた職種であり、薬剤師だからこそなれる職種でもあったりする。人と違うことをしてみたい人、麻薬や覚せい剤の取り締まりを行いたい人は必見!(2019年3月現在で288名)

麻薬取締官(麻薬Gメン、マトリ)とは?

厚生労働省の出先機関である地方厚生局の麻薬取締部に配属される。特別司法警察員という国家公務員として勤務をすることになる。都道府県警察、税関、海上保安庁の関係機関と協力し、国外から密輸される薬物の押収に努め、薬物犯罪の収益没収や泳がせ捜査による犯罪組織の首謀者逮捕などを図っている。

 

(すでにカッコいい)

 

麻薬取締部には鑑定官も配置されており、毛髪分析やDNA型鑑定などを行い薬物使用者の特定を行ったりもしている。医療用麻薬の正規流通の監督・指導や薬物乱用防止の啓発活動、薬物乱用者の社会復帰など業務は多岐にわたる。

警察官に準じる法執行官であるため、捜査権や逮捕権をもち、場合によっては警棒・拳銃の所持・使用が認められている。警察官と決定的に異なるのが「おとり捜査」が可能な点である。まさに海外ドラマに出てくる潜入捜査である。

 

応募資格は?

①国家公務員試験一般職採用試験(大卒程度試験)の「行政」又は「電気・電子・情報」の第一次試験の合格者。(最終合格する必要あり)

②薬剤師、または薬剤師国家試験合格見込み者で①の受験資格を満たす29歳以下の者。(最終合格する必要あり)

基本的に薬学部もしくは法学部出身者しか麻薬取締官にはなれません…!!

 

選考方法は?

2020年のスケジュールはこちら

  • 面談登録受付 : 令和2年6月19日~7月6日
  • 個別面談   : 7月中旬
  • 個別面談結果 : 7月下旬~8月上旬に連絡(合格者のみ)
  • 選考採用面接 : 8月上旬~中旬
  • 選考採用面接 : 8月中旬~下旬(関東信越厚生局麻薬取締部)
  • 面接結果   : 国家公務員採用一般職試験の最終合格発表後(合格者のみ)

「応募のあった有資格者から採用面接などにより成績優秀者を採用します」とのこと。非常に狭き門であるように感じる…。各地方局での採用人数は若干名であるため倍率は10~数十倍と言われている。

体術や英語など、薬学以外のスキルを身につけていることが望ましい。もちろん国家公務員として勤めるため勉学の成績が求められることは必須。

 

待遇や勤務時間・研修制度は?

原則土日祝休み。年次有給休暇や特別休暇(夏季、結婚、忌引き、出産)などはある。1日7時間45分勤務だが、捜査の佳境ではそんなことも言ってられないだろう。

勤務場所に伴い、公務員宿舎(単身、世帯向け)が用意されている。民間の賃貸住宅に入居した場合も一定の住居手当が支給される。

麻薬取締官の給料は、国家公務員行政職の給与体系が適用されます。行政職は、警察官などの公安職ほど高い給与水準には設定されていないが、麻薬取締官に任用された時点で、基本給に加えて4%の調整手当がつくため、ほかの行政職公務員よりは高給。ただ、職務の危険性などを考慮するととても充実しているとは言えない。やりがいを重視する職なのだろう。

給与について詳しく知りたい方はこちら

法務省や人事院などが主催する各種研修に参加。逮捕術訓練や拳銃射撃訓練に加え、経験・年代に合わせた内部研修が実施されている。

 

インターンシップはあるの?

現在は開催されていないため、更新があり次第Twitterでお知らせ。

コロナウイルス感染拡大防止に伴い、各種説明会が中止されている状況です。

 

麻薬取締官の実績

逮捕事績は下記の通り(敬称略)

  • ピエール瀧(歌手、俳優)
  • 高樹沙耶(女優)
  • 高知東生(俳優)
  • 小向美奈子(タレント)
  • 田口淳之介(歌手:KAT-TUN)
  • 小嶺麗奈(女優)
  • ポール・マッカートニー(歌手:ビートルズ)
  • 小向美奈子(AV女優、グラビアアイドル)
  • 福沢光祐(文部科学省初等中等教育局参事官補佐)

ちなみに清原和博(プロ野球)、ASKA(歌手)、酒井法子(女優)、西田哲也(経済産業省自動車課課長補佐)などを検挙したのはマトリではなく警察。

 

麻薬取締官の不祥事

2016年8月、麻取のエースといわれた、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部・奥村憲博取締官(46・当時)が逮捕されました。実績を積み上げていたのですが、法に触れてしまったようです。詳しい情報はこちらから。

 

オススメ参考資料

採用情報はこちら!(令和2年6月19日~7月6日受付)

厚生労働省~麻薬取締官~

マトリと警察ってバチバチなの? ダンディすぎる元部長に聞いてみた結果(おすすめ!)

東京薬科大学の卒業生にも麻薬取締官がいる

瀬戸晴海氏:1956(昭和31)年、福岡県生まれ。明治薬科大学薬学部卒業。1980年に厚生省麻薬取締官事務所(当時)に採用。薬物犯罪捜査の第一線で活躍し、九州部長等を歴任。2014年に関東信越厚生局麻薬取締部部長に就任。2018年3月に退官。2013年、2015年に人事院総裁賞受賞。

現役時代から斯界では密かに話題になっていた方です。通称は「Mr.マトリ」。

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